京都府京都市東山区、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産・清水寺で奥の院の崖下にある霊水が、音羽の滝(音羽の瀧)。清水寺が音羽山清水寺と称するように、清水寺の開創の起源で、寺名の由来となった滝。今も3本の筧(かけい)から清水が流れ落ちています。
清水寺の根源となる霊水がこんこんと湧き出す地
古来、金色水、延命水と称して、清めの水として尊ばれた霊水で、現在でも柄杓(ひしゃく)に汲み、六根清浄(ろっこんしょうじょう)、所願成就を祈願するのが習わしです。
清水寺は、奈良時代末の宝亀9年(778年)、延鎮上人が草庵を結んだのが始まりと伝えられ、その後、平安京が置かれた後の延暦17年(798年)、観世音菩薩に帰依した坂上田村麻呂が金色十一面千手観音像を安置し、その頃に清水寺という名もつけられたとされています。
音羽の滝の水は、表層を流れる地下水ではなく、清水山西断層から、水瓶(みずがめ)となった京都盆地の地下水がその圧力を受けて湧き出すもので、京都盆地が天然のポンプとなったまさに霊水といえる存在。
こんこんと湧く不思議な泉を見つけ、ここに観音菩薩を感得したことは、十分に推測できます(仏教では自然を構成する「地・水・火・風・空」を五大元素とし、観音菩薩は水の化身とされています)。
真上に建つ奥の院は、国宝に指定の本堂(清水の舞台)と同時期の寛永10年(1633年)の再建で、国の重要文化財に指定されています。
本堂と同様の懸造り(かけづくり)の舞台があるのが特徴です。
清水寺・音羽の滝 | |
名称 | 清水寺・音羽の滝/きよみずでら・おとわのたき |
所在地 | 京都府京都市東山区清水1-294 |
関連HP | 清水寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪電鉄清水五条駅から徒歩25分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約7km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 清水寺 TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287 |
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